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2005 年 05 月 09 日
 
携帯電話から遠隔地のコンピュータを
操作するシステム(Mobile Utility)のβ版を無償公開
 
 株式会社インフォクラフト(代表取締役社長:荒川 淳平、本社:東京都調布市)はこのたび、携帯電話を用いて遠隔地に あるコンピュータを操作するシステム「Mobile Utility」(通称:mutil)を開発し、2005 年 5 月 9 日より β 版の公開を開始し ます。
 本システムは、当社が開発した初めてのシステムです。携帯電話が使用可能な地域ならばいかなる場所からでも コンピュータとの通信が可能であり、その通信に SSH(Secure SHell)を利用することによって、高い安全性を 実現しています。また、コンピュータ端末をエミュレーションするためには端末エミュレータ利用し、ユーザと の対話操作を実現するためにはシェルを利用しています。さらに、入力インターフェースを CUI(Character-based User Interface)にすることによって、表示画面が小さく、入力に多少問題のある携帯 電話でも高い操作性を実現しています。
 又、本システムは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の「未踏ソフトウェア創造事業(未踏ユース)」の採択案件と して開発されたシステムです。本システムは、現在 NTT ドコモ の FOMA のみで動作しています。
 なお、β版は無償であり、2005年5月9日よりダウンロードできます。
 本システムの主な特長は以下の通りです。

  1. 高い安全性

  2.  通信にはコンピュータ間の遠隔操作において、最も普及し、かつ安全性が検証されている手段であるSSHを利用 しています。遠隔地にあるコンピュータを操作するために携帯電話上にSSHクライアントを実装していますが、 ほとんどの携帯電話において、プログラムから扱えるネットワーク機能はWeb観覧などを主目的にした HTTP/HTTPS(HyperText Transfer Protocol/HyperText Transfer Protocol Security)通信に限定されています。 そこで、TCP通信を実現するトンネルプログラムを実装し、それを利用することによってSSH通信を実現しています。
  3. 高い操作性

  4.  携帯電話を操作ツールとして見た場合、その入力能力は決して十分なものとは言えません。 コンピュータ側のSSH は対象端末が何であれ、同じ入力を要求します。つまり、キーボード(やマウス) が十分に 整った環境を想定しているために、その環境に依存した入力を要求してくることになります。そこで、 コンピュータ側に対する入力を補助するプログラムをコンピュータ側に実現することによって、その問題を解決 しています。このプログラムは、携帯電話の入力を変換してコンピュータ側のシェルに渡すプログラムで、その 内部では、特殊キーを携帯電話側のキーとうまく対応付けをして、コマンド名やパスなどの補完も行うものです。 さらには入力履歴を使った補完機能やコマンドのオプション引数の補完機能などを提供することによって、携帯 電話からの入力を最大限サポートします。 入力には、以下の3つのモードを提供しています。
    • 携帯入力モード

    •  この入力モードは、携帯電話に予め備わっている入力機能を利用して 入力を行うモードです。このモードで入力を 開始すると、入力画面に切りかわり、機種に依存した入力方法で、文字を入力します。すべての入力が完了した段階 でシェルに書き込まれます。
    • 直接入力モード

    •  直接入力モードは、2つのキーの組み合わせでアルファベットや記号を入力する モードです。 このモードは、Mobile Utilityでの標準入力モードであり、シェルを操作する上で必要なすべてのキー入力を行う ことが出来ます。 また、必要に応じて、ステータス行に入力をサポートする情報を表示します。
    • 曖昧入力モード

    •  曖昧入力モードは、ひとつの数字キーにそこに印刷されている数字とアルファベットを割り当て、数字の列から単語 を絞込み、その結果から選択して入力するモードです。 曖昧入力モードでは、任意の文字列を入力することは出来ませんが、コマンド名やファイル名など決まった文字列は 素早く入力することが出来ます。 ただし、検索対象の単語辞書は補完モードに依存します。
 補完機能には、以下の5つのモードを提供しています。
  • 通常補完モード

  •  通常補完モードは、リモートPCの環境で使用できる各コマンドとカレントディレクトリのファイル名を検索対象として 補完するモードです。通常補完モードは、以下の2つのコマンド補完モードとファイル補完モードを合わせたモードです。
  • コマンド補完モード

  •  コマンド補完モードは、リモートPCの環境で使用できる各コマンドを検索対象として補完するモードです。
  • ファイル補完モード

  •  ファイル補完モードは、カレントディレクトリに存在するファイル名を検索対象として、補完するモードです。
  • オプション補完モード

  •  オプション補完モードは、コマンド名に対して、そのオプションの一覧を表示し、選択することで入力を補完する モードです。
  • 履歴補完モード

  •  履歴補完モードは、今まで入力されたコマンドの履歴の一覧を表示し、選択することで入力を補完するモードです。

 近年、携帯電話の普及に伴い、携帯電話を介した様々なサービスが提案されています。 しかし、それらの多くはメール機能を使った一種の通知サービスや、ブラウズ機能を使った簡素なWebサービスです。 又、携帯電話の多機能化は年々進み、携帯電話は今や音楽プレイヤになり、ゲーム機になり、 デジタルカメラ/ビデオになり、テレビになり、最近では財布(電子マネー) にもなります。しかしながら、それらの うちどれも、最も身近にあり肌身離さず持っている「コンピュータ」としての携帯電話を十分に活かしているとは 言い難いというのが現状です。
 この度開発したシステムは通信にSSHを使用し、又携帯電話上で端末エミュレータやシェルを実現することによって、 「コンピュータ」としての携帯電話を活かしています。

 弊社は、今後も携帯電話における新しい分野の開拓を目指していきます。

 尚、本システムは5月18日〜20日に東京ビッグサイト(東京都・江東区)で開催される 「IPAX2005」に出展します。

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
株式会社インフォクラフト Mobile Utility担当 メール:mutil@infocraft.co.jp

 プレスリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがございます ので、あらかじめご了承下さい。

Mobile Utility サービス URL : http://mutil.jp/
株式会社インフォクラフト URL: http://www.infocraft.co.jp/